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最終更新日 2011年 4月 1日 |
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大気−海洋相互作用(海
面フラックス)の研究
この研究室では大気圏のうち,もっとも地表に近い気層,大気境界層を研究しています。
大気境界層は地表面と大気の境界にある地表から約2〜3Km
までの気層です。
この層は大気が地表面から熱エネルギーの供給を受けて,大気の上層で大気の運動エネルギー(風を起こす)に
変換される過程や,地表面からの水の蒸発で水蒸気を上空に輸送して雲を作る過程で非常に重要な位置づけと
なっています。
さらに,人間活動のほとんどがこの気層内で行われるため,大気環境や気象災害,都市気象,農業気象などの
分野でも大きな意味を持っています
大気境界層の中で最も地表面に近い高さ50m程
度までの気層を「接地境界層」と呼びます。ここでは地表面から
供給される熱エネルギーや水分が大気中の「乱流」によって境界層の中を上空に輸送されて行きます。この地表面
からの熱や水分の輸送量を「地表面フラックス」
と読んでいます。つまり,大気にとって地表面フラックスは陸面や
海面から与えられる下部境界条件になります。
また,熱や水蒸気だけでなく現在では人間を含めた生物圏が放出・吸収する二酸化炭素も大気にとって大きな
意味を持っています。もちろん,地球温暖化の話です。これは大気が生物圏から受けた影響が逆向きに生物圏へ,
あるいは水圏へ戻っていくという,まさに「相互作用」としての現れなのです。
本研究室ではこれまで地表面フラックスの測定法として観測が難しかった渦相関法の手法を早くから採用して
実用化し,現在ではまだほとんど手の着けられていない海面上でのフラックス観測に取り組んでいます。これは
「海洋研究開発機構(JAMSTEC)」との共同研究として長期に継続されているものです。
同機構の海洋地球観測船「みらい(写
真参照)」には通常の気象観測機器のほかに海面乱流フラックス測定装置が
フォアマストに設置されており,常時連続的に稼動しています。
2006年度から文部科学省の科学研究費補助金 特定領域研究「大気海洋物質循環」が採択され,本研究室も
そのうちの計画研究「微量気体成分の海面乱流フラックス測定」を担当しています。
この研究は国際的な共同研究 SOLAS
の活動の一部です。


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